2020年 05月 16日
高架橋の上
休日の早朝、
上り列車となるために
車両基地から駅へ
移動する電車と、
次世代を担う新しい列車を創るために
夜間の試験走行を終えて
車両基地に帰還する
未来の電車が、
県道のアンダーパスの上にかかる
高架橋上の線路ですれ違い、
各々の方向へ過ぎ去っていった。
それらは、
高速で走行する車両でありながら、
静かでゆったりとした
早朝の時の速度に合わせるように
すうっと流れる速さで走っていた。
上り電車の車両に染められた色は、
降り積もった雪が
月明かりに照らされて
奥ゆかしい光を放つ
白色を基に、
北国の気質と伝統文化を象徴する
情熱的な赤。
試験車両が纏うのは、
自然と都市との
融合と調和を示す
新緑色にも似たグリーンと
高貴な印象を抱かせる
深海のような深いブルー。
探究と開発と言うのだろうか、
その任務を象徴するかのように
車体の多くは無機質なシルバーだ。
それらが交差した
線路上のある一点は
現在と未来が交錯する
時空のスポットのようだ。
どちらも高速走行する車両だが、
赤い列車は
分岐となる駅から山間をも走り
渓流沿いのカーブや
ブナの原生林の間の勾配も
巧みに走破する
多彩な才能の持ち主である。
一方でシルバーの試験車は
より速いスピードを追及し
それと平行した安全性能の確立、
車内空間、移動時間の快適性、
それらを更に向上させるために
実験的な走行を行っているらしい。
現在進行形の存在感と重厚感。
未来と出会えたような躍動感。
各々の車両が持つ世界観は
多くの人々を惹きつける。
※モデル:新幹線E6系電車、新幹線E956形電車(愛称ALFA-X)
by aiotsunaide
| 2020-05-16 09:06
| 車両
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