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やまびこの任務~実験的な試み~

8月の初旬に
'東北新幹線の客席を利用した
地産品輸送トライアル’という記事を
見かけました。

その大役に抜擢された列車は、
東京駅20番線ホームから
8時08分に出発する
やまびこ。
11駅先の、
営業距離にして351.1km先で待つお客様を
お迎えし、
東京駅にお連れするという任務です。

そのお客さまとは
今朝、石巻に水揚げされた
新鮮な魚たちです。
氷水に身を浸して
しっかりと養生された発泡スチロールの中に
静かに横たわっている海鮮類。
発車時刻の27分前に
お客さまはホーム上に現れました。

このお客さまが新幹線に乗車できるまでには
多くの方々の連携があったことでしょう。
今回のお客さまである
石巻の魚が揚がる港は
44港あります。
2011年の大津波で
その殆どが甚大な被害を受けたことは
周知のことと思います。
世界の三大漁場の一つと呼ばれるほどの
豊かな漁場が壊滅的になり、
約10年の月日を経た現在もなお
復興とさらなる発展を目指している
漁場です。

鮮魚類は鮮度の良さが一番のセールポイント。
それらを僅かでも逃すことなく
その先のお客さまに届けるために
用意された、
世界的にもその技術を誇る
新幹線の座席。
その座席に納まるのは
鮮魚たちばかりではなく
その傍らに寄り添う方々の
数々の想いも
きっとあったのではないでしょうか…


東京駅を出発したやまびこが、
仙台駅14番線に
定刻に到着しました。
終点であるこの駅で
全ての乗客が降車し終えると、
間髪入れず、手際よい車内清掃が
行われていきました。
折り返して東京駅へ向かう
やまびこの1号車の停止位置では、
多くの関係者で作業が行われていました。

向かい合わせにしてボックス型に整えられた座席の上に
濃紺色をした専用の容器を整えて
そこにお客さまには落ち着いて頂きます。

10時41分
発車のメロディが鳴り終わると同時に
ゆっくりと車両が滑り出しました。
向かう先は、東京駅22番線。
しばらくは冷房の効いた車内で
お過ごしくださいませ。


参考:
・石巻市 石巻魚市場
・やまびこ



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by aiotsunaide | 2020-08-26 23:30 | | Comments(0)

藍と共に観る路線風景


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