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まだまだ

お団子やのおばさんが
「もう2回も雪掃きしたのよ」
と言いながら優しく微笑んで
お団子が入った袋を
そっと手渡してくれた。

「3月の雪だから
すぐに止んでしまうと
いいんですけどね」
そう返答したけれど
雪は一向に降り止まなかった。

上空の雲の流れは速く
降っては止み
またしばらくして
視界を遮るように降ってくる。


最寄りの無人の駅のホームでは
まだ誰も足を踏み入れておらず
積もった雪が
ミシミシと足元で音を立てる。
遠くから
ホーンが軽やかに響いたかと思うと
快速列車が雪煙を上げて
あっという間に
通り過ぎて行ってしまった。

お団子が似合う季節は
まだまだ遠いようだ。


まだまだ_e0416525_23481790.jpg
※撮影:2022/3/6  JR仙山線 熊ヶ根駅


Commented by algosj at 2022-03-15 01:50
敬愛するO先生が昔、
ホトトギスの初音を
聴きに行かれたのが
熊ヶ根駅であった由

亡くなられて三十年
団子屋は当時は如何…
Commented by aiotsunaide at 2022-03-16 09:53
> algosjさん
コメントを頂きまして
ありがとうございます。

ホトトギスの初音を
聴かれたO先生は、
幸運の持ち主でいらっしゃったと
拝察いたします。
広瀬川の上流近くに位置する
この駅は今でも自然豊かで、
四季折々の表情を
静かに現わしてくれます。

お団子屋さんの詳細は
申し訳ないのですが
存じ上げておりません。
しかし、O先生も当時
召し上がっていたとしたら
光栄に思います。
Commented by 6seian at 2025-10-02 16:09
この「熊ヶ根駅/まだまだ」と2025年9月の「山寺駅/はたき」が
好きで何回かながめています。似ているところもあるけれど、受ける
印象は全く違うのが、面白いのです。

一つだけはっきりしているをは、シャッターを押すタイミングが事前
にイメージされていて、カメラを構える位置、目線の高さ、列車の何
処に着眼するかなどが、一瞬にはじき出された感じです。
あれこれ考えた末のイメージに従っているのでしょうか?

熊ヶ根の露天ホーム端で雪を浴びつつ凍え、低くかが
みこみ、列車の現れる瞬間(被写体位置)をゲットし
た喜びに変えたかも!

いろいろ考えさせてくれるのは、偶然撮ったのでは
ないと思わせる要素を、提供している情景だからか
な等と、後との両者を比較し、楽しんでいます。
Commented by aiotsunaide at 2025-10-03 23:04
> 6seianさん
コメントをありがとうござます。
仙山線は面白山高原駅を頂点にして
宮城県の仙台駅を起点に上り
終点の山形県羽前千歳駅まで下る
2県にまたがるローカル線です。
勾配もあり、渓谷に架かる鉄橋もあり
田んぼも都市部も住宅街の中も走る
たくさんの魅力が詰まった路線だと
思っています。四季折々の光景は勿論
鉄道技術的にも素晴らしく
そんな姿をお伝えできたらとの思いで
『仙山深思』というタグを作りました。

シャッターを押すタイミングは、
仙山線のより素敵な場面を...と
イメージしながら...です。
構図として大丈夫かな、と思える時は
列車が来る前の線路の状態のものを
よく撮っているかもしれません。
単なる鉄製のレールの写真ですが、
これもまた車輛とは違った趣があって
私は気に入っている鉄道風景です。
Commented by 6seian at 2025-10-04 07:03
列車のいない線路だけの光景、すばわち
空レールを撮って具合を見る、そんな前
段取りがあるのですね!
作品の陰に必要な下絵あり、ですね。

鉄道とその沿線を紹介したいという思い
が、必ずやクールな画面構成に現れ、見
る者に眼福をもたらすのでしょう。
拝見するのが楽しみです。
Commented by aiotsunaide at 2025-10-04 09:24
> 6seianさん
嬉しいコメントをありがとうございます!
鉄道を通して感じ得たものを
より良いカタチでお届けできるように
過ごしていけたらなぁと思っています

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by aiotsunaide | 2022-03-06 23:57 | | Comments(6)

藍と共に観る路線風景


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