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作並機関区

東北新幹線の座席ポケットに
旅をより深く楽しめるように
車内誌が置かれてある。
今月の特集は“佐渡”だった。

珍しい。
鉄道だけで行くことができない
佐渡島が記事に…。
手持ちのバックナンバーを
何年分か遡って探してみたけれど
やはり、佐渡の特集はなかった。
新鮮な気持ちでページをめくった。

過去のものを探している時に
“新選組、北へ”という特集回が
目に留まった。

西郷隆盛を総指揮官とする
薩長軍が幕府軍に圧勝した
“鳥羽・伏見の戦”に始まる戊辰戦争。
その戦の経過は、
京都以北を
新幹線の線路をなぞるかのように
展開していく。

西郷隆盛の出身地、鹿児島へも
今は九州新幹線が走る。
戊辰戦争以降、
近代化が進んでいったけれど、
鎖国時代に唯一門戸が開いていた
長崎は、エキゾチックであり
日本のシンボリックな都市だ。
その長崎にも
今月、西九州新幹線が通る…。

1955年(昭和30年)8月。
仙山線で交流電気機関車の試運転が行われ
作並駅がその基地駅の役割を果たしていた。
1969年(昭和39年)10月。
その技術が東海道新幹線の開業を導く。
伝説の“0系電車”が疾走した。

そして、今、
各地を結ぶ軌道の上を
高速鉄道が
様々な想いを乗せて走る。

「理論的に可能ならば
いつか実現できる」
という技術者の気概とロマンは、
この東北の山間の小さな駅から始まり、
この駅に立つと
その息づかいを感じることができる。


作並機関区_e0416525_23505788.jpg

撮影:2022/9/12
JR仙山線 作並駅




Commented by algosj at 2022-09-19 14:11
理論的に可能なら
いつか実現できる、
その信念で努力を
続ける技術者達の
真摯不屈の心意気、
まるで鉄道走行の
響きのようですね。

作並駅前の空高く
浮かぶ飛行機雲は、
丁度0系新幹線の
軌跡の如く鮮やか。

Commented by aiotsunaide at 2022-09-21 00:00
> algosjさん
素敵なコメントをありがとうございます。
当日は絵に描いたような秋晴れの午前で
高く青い空と森の香が漂い、飛行機雲が
何本も現れては消えてゆく時間帯でした。

仙山線に関するいくつかの記述の中に、
交流電化試験路線に選ばれたのは、高低差が
高低差があるとか、ダイヤの密度などの
様々な要因があったのではないか、
と記されたものがありました。
必然的だったのかご縁があったのか、
真意はわかりませんが、かつてこの場所で
新しいものに挑むプロジェクトがあったことを
想像し思いを巡らせていくと、
清々しく堂々たる姿や筋の通った心意気が
この日の空と重なって見えました。
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by aiotsunaide | 2022-09-16 23:57 | | Comments(2)

藍と共に観る路線風景


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